第48回学術部研修会「生活行為向上マネジメントの理論と実践」に参加して

平成26年10月5日、今年は「生活行為向上マネジメント」をテーマに河原医療大学校にて第48回学術部研修会が開催されました。

参加者は38名で、若手からベテランまで幅広い経験者層での開催となりました。

講師は日本作業療法士協会・生活行為向上マネジメント推進プロジェクト委員の、美須賀病院の久保先生、放射線第一病院の丹生谷先生の両先生をお招きし、理論的な講義から実践内容までをご講演いただきました。

講義はまず久保先生から総論についてお話をいただきました。その中でとても印象的だった言葉は「他業界では作業療法士は生活行為向上マネジメントが当然出来ると考えられている」ということです。正直な話、私自身は生活行為向上マネジメントについて聞いたことはありましたが、実際に使用したことはありませんでした。そのため、この言葉には衝撃を受け同時に焦りを感じました。そんな心中、久保先生の講義内容はとても分かりやすく概要を十分に理解することができました。

丹生谷先生のセッションでは、より実践的な内容をご講義いただきました。生活行為向上マネジメントを行う際に使用する評価用紙についての説明、使用上での留意点や実例紹介などリアリティのある内容は実際に使用することへのイメージが湧きやすく、身近に感じることが出来ました。

午後からはグループワークを主に実施しました。参加者が各グループに分かれてデモ患者事例をもとに各人が意見を出し合い、活発な意見交換が行われました。それぞれのグループは様々な分野で働いているセラピストが集まっていたので、考える視点も様々で独創的な意見も多数聞くことが出来ました。また先生方も各グループを丁寧に回っていただき、十分な理解のもとで学習することが出来ました。

私自身は急性期病院に勤務しており、急性期では機能回復が著しく、生活行為向上マネジメントの適用はないと考えていました。そのことを講師の先生に問うと、やはり適応は難しい面はあると返答を頂き、それと同時に使いやすそうな人に使ってみることから始めてみるといい、というアドバイスを頂きました。急性期から維持期まで生活行為を主軸に考え連携が出来ればこれほど素晴らしいことはないのではないか、そんなことまで考えさせてもらえた今回の研修はとても良い時間を過ごすことが出来ました。みなさんも臆することなくまずは使ってみることから始めてみませんか?

済生会松山病院 

作業療法士 中村匡秀